トラッキングトレードの具体的な手法(その2)
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最終更新日:2018/03/21
3.旧トレード手法(トラッキングトレード) FX, FXプライム, FXブロードネット, NZドル円, トラッキングトレード, トラップトレード, ぱっと見テクニカル
こんばんは。
今回は、前回に引き続き2018年1月下旬に移行したトラッキングトレードの具体的なトレード手法公開の第2弾ということで、効率的に複利を利かせるには、トラッキングトレード開始以降、取引通貨量をどのように増やしていけばいいかをご紹介します。
※なお、トラッキングトレードへの移行前に行っていた手動トラップトレードの手法については、以下のリンクを参照ください。
(FX手動トラップトレード手法について(その①):http://traptrade-fx.info/fx/2017/08/22/traptrade-strategy1-2/)
(FX手動トラップトレード手法について(その②):http://traptrade-fx.info/fx/2017/09/06/traptrade-strategy2-2/)
(FX手動トラップトレード手法について(その③):http://traptrade-fx.info/fx/2017/09/08/traptrade-strategy3-2/)
前回、トラッキングトレードは1000通貨単位でしか取引ができないので、口座残高をこの3,338,950円で割って1000をかけた通貨量が、トラップトレードするにあたって安全性の面から望ましく、口座残高が300万円をこえたらこの計算式で算出される通貨量でトレードすることとするものの、口座残高が300万円に満たない状況では、そこまで石橋をたたく必要はないうえ、そもそもそれではトレードができないため、もう少し取引通貨量を増やす、とご紹介しました。
以前に手動で行っていたトラップトレードでは、SBI FXトレードさんの特徴である1通貨単位毎の取引が可能であることを利用し、効率的に複利を利かせていくことができましたが、1000通貨単位でしか取引のできないトラッキングトレードで、口座残高が300万円に満たない状況で「どう増やすのか?」が今回と次回のテーマです。
今回は通常時の取引通貨量の増やし方をご紹介し、次回はある一定の条件を満たした時の増やし方をご紹介します。
前段が長くなりましたが、本題です。
前回、ご紹介した取引通貨量の設定方法は、70.3円から85円まで0.35円幅で1000通貨ずつ買った場合にレバレッジ1倍では、3,338,950円必要なので、口座残高が300万円を超えたら口座残高を3,338,950円で割って1000をかけた通貨量でトレードするというものでした。
「じゃあ、口座残高が300万円に満たない時の通貨量はどう決めるの?」というご質問に答えたいと思います。もちろん口座残高によらず1000通貨でトレードするわけですが、口座残高を3,338,950円で割って1000をかけた通貨量とすればレバレッジ1倍なので安全性は抜群ですが、口座残高がそこまで多くない状況では、多少レバレッジをかけて口座残高を増やし、一週間当たりの収益額がある程度の水準まで持ち上げる方が効率的と思います。
レバレッジ1倍の場合、NZドル円のレートが1円や2円という超円高なレートまで下がってもロスカットされませんが、現時点ではそこまでの安全性は必要なく、そこまでの円高を想定する必要はないことになります。では、トラッキングトレードの1000通貨ではどこまでの円高に耐えられるのかを、以下の3パターンのレートについてそれぞれ計算します。
まず、①リーマンショック後のNZドル円の最安値である約44円を参考に40円に下がってもロスカットされないためには口座残高がいくら必要でしょうか?
続いて、②50円に下がってもロスカットされないためには口座残高がいくら必要でしょうか?
最後に、③60円に下がってもロスカットされないためには口座残高がいくら必要でしょうか?
①の場合について、具体的な計算方法をご紹介しますと、70.3円から85円までNZドル円を0.35円毎に1000通貨ずつ合計43,000通貨(((85円-70.3円)÷0.35円+1)×1000通貨)買い、購入後に40円に暴落した場合の含み損益の合計額は、
((-30.3円)+(-30.65円)+(-31円)+・・・+(-44.3円)+(-44.65円)+(-45円))×1000通貨=
((-30.3円)+(-45円))×((45円-30.3円)÷0.35円+1)×1000通貨÷2=-1,618,950円
さらに、FX取引では、取引会社に取引の担保として「取引証拠金」が必要で、口座残高に含み損益を加えた額が「取引証拠金」の額を下回る場合に強制ロスカットされるのが一般的です。
ここで、FXブロードネットさんでは「取引証拠金額は毎日洗い替えされ、2018/1/27時点では1000通貨当たり3,210円」としており、「有効証拠金(口座残高+含み損益)÷取引証拠金額」が100%を下回ると強制決済」とされています。
その証拠金額は、
43,000通貨×3,210円=138,030円
以上より、1,618,950円+138,030円=1,756,980円となり、この額を超えるまでは1000通貨で取引することとなります。したがって、当面はこの額を目指してトレードを行っていき、口座残高がこの額を超えた場合は、超過部分を使って別のトラッキングトレードを設定することができることとします。
続いて、②の場合について、具体的な計算方法をご紹介しますと、70.3円から85円までNZドル円を0.35円毎に1000通貨ずつ合計43,000通貨(((85円-70.3円)÷0.35円+1)×1000通貨)買い、購入後に50円に暴落した場合の含み損益の合計額は、
((-20.3円)+(-20.65円)+(-21円)+・・・+(-34.3円)+(-34.65円)+(-35円))×1000通貨==
((-20.3円)+(-35円))×((35円-20.3円)÷0.35円+1)×1000通貨÷2=-1,188,950円
証拠金額は、
43,000通貨×3,210円=138,030円
以上より、1,188,950円+138,030円=1,326,980円あれば、50円の円高に耐えられます。
最後に、③の場合について、具体的な計算方法をご紹介しますと、70.3円から85円までNZドル円を0.35円毎に1000通貨ずつ合計43,000通貨(((85円-70.3円)÷0.35円+1)×1000通貨)買い、購入後に60円に暴落した場合の含み損益の合計額は、
(-10.3円)+(-10.65円)+(-11円)+・・・+(-24.3円)+(-24.65円)+(-25円)=
((-10.3円)+(-25円))×((25円-10.3円)÷0.35円+1)×1000通貨÷2=-758,950円
証拠金額は、
43,000通貨×3,210円=138,030円
以上より、758,950円+138,030円=896,980円あれば、60円の円高に耐えられます。
当面は、NZドル円レートが70円から85円の範囲にいる限りは1000通貨でトラッキングトレードを行い、40円までの円高に耐えられるよう口座残高を増やしていきますが、上記のレートからはみ出た場合にはトラッキングトレードをどう再設定するか、別途、検討します。
通常時は以上のルールでトレードしていきます。
なお、相場が円安方向に動きそうな時には特別ルールを作り、通常ルールよりも取引通貨量を増やすか、別の通貨ペアのトラッキングトレードを並行して実施することとします。
次回は、その具体的な方法(FXプライムさんの「ぱっと見テクニカル」サービスを使った手法)をご紹介します。
※なお、トラッキングトレードのトレード手法の続きは、以下のリンクを参照ください。
(トラッキングトレードの具体的な手法(その①):http://traptrade-fx.info/fx/2018/01/26/trackingtrade-traptrade-strategy1/)
(トラッキングトレードの具体的な手法(その③):http://traptrade-fx.info/fx/2018/01/30/trackingtrade-traptrade-strategy3/)
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