ループイフダン（アイネット証券）のバージョンアップについて

こんにちは。

「他のトラップトレード手法の研究」に関して、9月26日より、「ループイフダン」で『大幅なバージョンアップ』がありましたので、概要をお伝えいたします。

まずは復習ですが、ループイフダンとは、一定の値幅ごとに売り買いを繰り返し、コツコツと利益を出したポジションを決済していく売買システムのことでした。売買システムということもあり、エントリーと利益確定のトラップ幅は事前に決められています。（例えば、「B15_15」というループイフダンのシステムでは、15銭円高が進むたびに買い注文を入れていき、15銭円安方向に戻すたびに利益確定します）
したがって、トラリピを含むほかのトラップトレードサービスとは異なり、自分の投資額や想定為替レンジ等を基にトラップ幅を指定したりすることはできません。

では、今回のバージョンアップで何が変わったかというと、一番大きなものは、「損切り機能の追加」です。

まず、バージョンアップ前のトレードイメージを以下のとおりです。

※アイネット証券さんの公式HPより

以前は、「最大で保有するポジション数」の設定が必須ではなく、設定した場合には、左のイメージ図のようにトレードは発生するものの含み損が膨らみます。一方、設定しない場合には、右のイメージ図のように含み損は抑えられるもののトレードが発生しなくなります。

次に、バージョンアップ後のトレードイメージは以下のとおりです。

※アイネット証券さんの公式HPより

今後は、「最大で保有するポジション数」の設定が必須になり、相場の流れが自分の想定とは逆行して最大ポジション数を超えた場合には一番不利なポジションを自動で損切りして新たなポジションを建てることとなります。したがって、最大ポジション数の範囲内でトレードを継続していくことが可能になり、リスク管理能力が飛躍的に向上しています。
つまり、最大ポジション数を限定することでポジションの持ち過ぎを防ぎ、その一方で、最大ポジション数を設定し、想定したレンジを外れてしまってもトレードが発生しない状況は生まれないようになり、収益チャンスの喪失を防ぐことができるようになりました。

以上が最も大きなバージョンアップの内容になります。

他のバージョンアップ内容の中で、個人的に気になるものは以下の二つです。
１．決済注文は指値・逆指値注文で行われる仕様に変更
２．通貨ペア・売買方向・値幅が全て同じループイフダンを複数同時稼働ができる仕様に変更
３．ループイフダン停止時はシステムのみ停止し、ポジションは保有したまま決済されない仕様に変更

１については、これまではループイフダンの注文が成行注文であったため、約定価格が想定していた注文価格から乖離することがありましたが、今回のバージョンアップで、決済注文については注文価格を指定する指値・逆指値注文で行われるように変更があり、我々トレーダーにとって不利でない約定になる可能性が高まりました。

２については、運用途中に取引数量を増やすことができるようになりました。また、３については、ループイフダン停止後に、我々の任意のタイミングで決済することも可能になりました。これらの変更により、これまでに比べてトラップトレード戦略の柔軟性が向上したと言えます。

もともと、取り扱い通貨ペアが４つしかなく、システムの柔軟性は低いものの、取引手数料が最低水準で、スワップポイントが最高水準であり、長期的にトラップトレードするなら優位性の強い会社さんであったアイネット証券さんのループイフダンですが、今回のバージョンアップで、損切り機能によるリスク管理能力の向上はもちろん、その他のバージョンアップでシステムの柔軟性も高まっており、飛躍的に進化した感があります。

特に、損切り機能の考え方は、私の手動のトラップトレードにも組み込みたいです。

※今回のバージョンアップも含めたループイフダン概要の記事は以下のリンクから参照できます。
ループイフダン
http://traptrade-fx.info/fx/2016/05/08/other-traptrade-strategy-study-loop-if-done/

⇒自分に一番合うトラップトレード手法はどれだろう？？『トラップトレード攻略診断』は以下のリンクから！！
http://traptrade-fx.info/fx/html/