FXトラップトレード手法(その2)
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最終更新日:2017/08/21
7.(参考)過去のトレード手法(手動トラップトレード) FX, FXプライム, NZドル円, SBIFXトレード, トラップトレード, ぱっと見テクニカル, 手法
こんばんは。
今回は、前回に引き続きFXトラップトレード手法公開の第2弾ということで、効率的に複利を利かせるには、トラップトレード開始以降、取引通貨量をどのように増やしていけばいいかをご紹介します。
前回ご紹介しましたとおり、5万円を口座に入金し、70円から90円の間で0.4円幅で98通貨ずつトラップを仕掛けてトレードを開始しました。
ずっと98通貨のままなのかというとそんなことはなく、SBI FXトレードさんの特徴である1通貨単位毎の取引が可能であることを利用し、効率的に複利を利かせていくわけですが、「どう増やすのか?」が今回と次回のテーマです。
今回は、通常時の取引通貨量の増やし方を紹介し、次回、ある一定の条件を満たした時の増やし方を紹介する予定です。
前段が長くなりましたが、本題です。
前回、ご紹介した取引開始時の取引通貨量の設定方法は、70円から90円まで0.4円幅で1通貨ずつ買った場合にレバレッジ1倍では、4,080円必要なので、最悪の時の口座の残高である40万円を4,080円で割って98通貨とするというものでした。
「じゃあ、4,080円口座残高が増えるたびに1通貨増やすんでしょ?」となると思いますし、実際にそうすればレバレッジ1倍なので安全ではあり、最終的にはその状態に持っていきますが、口座残高がそこまで多くない状況では、多少レバレッジをかけて口座残高を増やし、一週間当たりの収益額がある程度の水準まで持ち上げる方が効率的と思います。
ただし、『非常時には35万円を追加拠出する』という前提を未来永劫と続けるわけにはいかないので、当初の口座残高(5万円)を超過した額の全てを再投資するわけではなく、当初の口座残高を超過した額の8割を再投資に充てることとします。※2017年1月29日に追加しました。(参照先:http://traptrade-fx.info/fx/2017/01/29/trade-result-20170127/)
では、当初の口座残高を超過した額の8割である再投資額がいくら増える毎に通貨単位を増やすのかですが、レバレッジ1倍の場合、NZドル円のレートが1円や2円まで下がってもロスカットされませんが、現時点ではそこまでの安全性は必要なく、リーマンショック後の最安値である約44円を参考に40円に下がってもロスカットされないように計算すれば十分と思います。
具体的には、NZドル円のレートが80円から90円の間であれば、70円から現時点のレートまで買って、その後すぐに40円まで暴落しても大丈夫であればOKとします。
※ここからは、2017年3月5日に修正しました。(参照先:http://traptrade-fx.info/fx/2017/03/05/trade-result-20170303/)
例を挙げますと、直近のレートは80.5円ほどですので、70円から82円までNZドル円を0.4円毎に1通貨ずつ合計31通貨((82円-70円)÷0.4円+1)買い、購入後に40円に暴落した場合の含み損益の合計額は、
(-30円)+(-30.4円)円+(-30.8円)円+・・・+(-41.2円)+(-41.6円)+(-42円)=
((-30円)+(-42円))×((42円-30円)÷0.4円+1)÷2=-1,116円
さらに、FX取引では、取引会社に取引の担保として「証拠金」が必要で、口座残高に含み損益を加えた額が「証拠金」の額を下回る場合に強制ロスカットされるのが一般的です。
ここで、SBI FXトレードさんでは「証拠金額は取引金額の約4%」とし、「証拠金維持率((口座残高+含み損益)÷証拠金額)が50%を下回ると強制決済」とされています。
その証拠金額は、
(70円+70.4円+70.8円+・・・+81.2円+81.6円+82円)×4%=
((70円+82円)×((82円-70円)÷0.4円+1)÷2)×4%=94.24円
以上より、1,116円+(94.42円÷2)=1,163円が追加の取引量増加に必要な額となります。
これを100円単位で切り上げた1,200円口座残高が増える毎に1通貨取引通貨量を増やすこととします。(NZドル円レートが80円超え82円以下の場合)
NZドル円のレートが80円以下であれば、現時点のレートから円高が進むごとに31通貨持つまで買って、その後すぐに40円まで暴落しても大丈夫であればOKとします。
例えば、NZドル円レートが80円以下(78円超え)まで下落した場合は、上記と同様に考えますが、前提とする保有ポジション数は31通貨なので、含み損益額は
(-28円)+(-28.4円)円+(-28.8円)円+・・・+(-39.2円)+(-39.6円)+(-40円)=
((-28円)+(-40円))×31通貨÷2=-1,054円
証拠金額は、
(68円+68.4円+68.8円+・・・+79.2円+79.6円+80円)×4%=
((68円+80円)×31通貨)÷2)×4%=91.76円
以上より、1,054円+(91.76円÷2)=1,100円必要となります。
これを100円単位で切り上げた1,100円口座残高が増える毎に1通貨取引通貨量を増やします。(NZドル円レートが78円超え80円以下の場合)
NZドル円のレートが90円を超えた水準であれば、現時点のレートから円高が進むごとに51通貨持つまで買って、その後すぐに40円まで暴落しても大丈夫であればOKとします。
この51通貨というのは、88円超90円以下の場合が、現時点のレートから円高が進むごとに51通貨((90円ー70円)÷0.4円+1)持つことを前提とするため、90円を超えても同じポジション持つことを前提に計算する、というものです。
例えば、NZドル円レートが92円以下(90円超え)の場合は、前提とする保有ポジション数は51通貨なので、含み損益額は
(-32円)+(-32.4円)円+(-32.8円)円+・・・+(-51.2円)+(-51.6円)+(-52円)=
((-32円)+(-52円))×51通貨÷2=-2,142円
証拠金額は、
(72円+72.4円+72.8円+・・・+91.2円+91.6円+92円)×4%=
((72円+92円)×51通貨)÷2)×4%=167.28円
以上より、2,142円+(167.28円÷2)=2,226円必要となります。
これを100円単位で切り上げた2,300円口座残高が増える毎に1通貨取引通貨量を増やします。(NZドル円レートが90円超え92円以下の場合)
通常時は以上のルールでトレードしていきます。
なお、相場が円安方向に動きそうな時には特別ルールを作り、通常ルールよりも少ない口座残高の増加でも取引通貨量を増やすこととします。
次回は、その具体的な方法(FXプライムさんの「ぱっと見テクニカル」サービスを使った手法)をご紹介します。
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