FXトラップトレード手法(その1)
こんばんは。
それでは、FXトラップトレード手法についてご紹介します。
まず、トラップトレード戦略を考えるにあたってのポイントからは「低レバレッジによる安定的な運営」と「複利の利いた効率的な運用」です。
一見、矛盾しそうなことですが、両者のバランスをどう取りながらトレードするかが肝です。
まず、トレード開始時点においては口座残高がそれほど多くないことから、後者の複利の利いた運用に重きを置き、一週間当たりある程度の額を安定的に稼げるようにしていき、そこから、徐々に、前者の安定的な運営に軸足を移していきます。
簡単に補足しますと、初期の時点では、仮に急に円高局面が訪れても、口座残高がそれほど多くないため、追加で口座に入金すれば強制ロスカットを避けることが可能です。しかし、これが、運用を順調に続け、口座残高が多くなった状態で円高局面が訪れると強制ロスカットを避けるために必要な追加入金額が多くなり、容易には強制ロスカットを避けられなくなってしまいます。
じゃあ、具体的にはどうすれば?というところですが、私は、「SBI FXトレード口座に実際に入金する額」と「円高局面が訪れた場合に追加で入金できる額」を分けて設定し、次にNZドル円の「何円から何円の間」に「何円の幅」でトラップを仕掛けるか」を設定して取引通貨量を決定します。
まず、口座に実際に入金する額は5万円とし、最悪の場合の追加入金額は35万円、70円から90円の間で0.4円の幅でトラップを仕掛けます。
入金額の2つは、スモールスタートを切るために自分の財布の状況と相談した感じで決めました。
続いて、トラップ幅は、現状のNZドル円のレートである80円の上下10円をターゲットとするため、ということと、8月の直近の円の最高値が72円であることから決めました。
最後に、トラップ幅ですが、これは実際に10/4~10/23の3週間の30分足チャートも見て何度ぐらいトレードが成立するかを見ながら検討しましたが、0.2円幅の場合35回/週、0.3円幅の場合20回/週、0.4円幅の場合10回/週、0.5円幅の場合5回/週という結果でしたので、0.4円幅としました。
トラップ幅が狭ければ、円高局面で含み損が多くなるため取引通貨量を減らす必要がありますので、トラップ幅が狭い方が儲かるかというとそんなことはなく、単純に手動で注文を入れる回数が多くなることがポイントです。もちろん、「あともう少し上げてくれれば利益確定できたのに」という状況は避けることができますので安定感は向上します。
なお、実際にトラップトレードを初めて2週間が経過しましたが、実際の約定回数は3回/週と想定よりもかなり少なく、それなら0.3円幅でもよかったかとちょっと後悔です。
では、この場合で、何通貨でトラップトレードするのがベストかについてですが、1通貨の場合、レバレッジ1倍と仮定すると何円必要かを計算しましょう。
70円+70.4円+70.8円+・・・+89.2円+89.6円+90円=
(70円+90円)×((90円-70円)÷0.4円+1)÷2=4,080円
エクセルで計算させた方が楽で間違いもないと思いますが、等差数列の和の公式を用いると4,080円必要となります。
実際に、70円から90円まで0.4円幅で51通貨NZドルを購入するために4,080円必要ということであり、それだけあれば仮にNZドルが大暴落してしまってもロスカットはされないことになります。
したがって、実際の入金額と最悪の場合の追加入金額の合計を、この4,080円で割った通貨量が、トラップトレードするにあたって安全性の面から望ましいと言えるのではないかと思います。
(5万円+35万円)÷4,080円=98通貨
まずは、5万円を口座に入金し、70円から90円の間で0.4円幅でトラップを仕掛けてトレードを開始していきます。
次回は、効率的に複利を利かせるには、トラップトレード開始以降、取引通貨量をどのように増やしていけばいいかをご案内していきます。
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